こんにちは!ぷくぷくです。
柔道において組手は非常に大切なものです。
組手で勝てれば、かなり有利に戦うことができます。
そんな組手において重要なのが柔道着を握る力です。
どれだけ良いところを持てたとしても、簡単に切られては意味がありません。
そこで今回は、
- 組んだ時に簡単に切られないようにしたい
- 握る力をもっと強くしたい
そんな人に向けて、柔道に必要な握る力の強化について説明していきます。
柔道着の握り方について
皆さんは、相手の柔道着ってどのように握っていますか?
どれだけ握る力が強くても正しく握ることができていなければ、パフォーマンスを発揮することができません。
そこで、まずは握る力の強化について説明する前に、柔道着の基本的な握り方について説明します。
柔道着を握る時のポイントは全部の指で握り締めないことです。
なぜ、全部の指で握り締めるのがダメかというと、手首や腕の可動域が狭くなるからです。
ではどのように持つのが良いかというと、
- 小指
- 薬指
- 中指
この3本の指で握ることです。
そして人差し指、親指は軽く添えるようにして持ちます。
試しに、全部の指で握った場合と3本の指で握った場合の動かしやすさを体感してみて下さい。
違いを感じることができると思います。
柔道着の握り方は大切なので、しっかりと身につけておきましょう。
柔道着を握る力に必要な握力
柔道着を握る力を強化するには、握力を鍛える必要があります。
「そんなの分かってるよ」
そう思う人も多いかと思います。
しかし、この握力について正しく理解している人って意外と少ないのです。
握る力を強化するためにも、まずは握力について正しく理解することが大切です。
柔道選手の握力
柔道をやってる人は握力が強いと思っている人は多いと思います。
しかし、実際に握力測定をしてみると、そんなに強くない人もいます。
オリンピック金メダリストの野村忠弘さんも、握力測定の結果が40キロちょっとだそうです。
これは柔道に限らず他の競技でも同じようなことがあります。
体操の内村航平選手、レスリングの吉田沙保里選手なども握力測定の結果は平均くらいだそうです。
意外に思うかもしれませんが、このように有名な選手でも、握力測定の結果が一般男性の平均とほとんど変わらないなんてことがあるのです。
明らかに握力が強いであろう人達も、意外と平均的な数値なのです。
では、そういった人達の握る力が弱いのかというと、そうではありません。
むしろかなり強いです。
ではなぜそのような結果になるのでしょう。
それは、握力に種類があるからです。
まずは、この握力の種類について知ることが大切です。
握力の種類
握力には3つの種類があります。
- クラッシュ力(ものを握り潰す力)
- ピンチ力(指で物をつまむ力)
- ホールド力(物を持ち続けてる力)
体力測定などで計測している握力はクラッシュ力です。
多くの人が握力として認識しているのが、このクラッシュ力のことだと思います。
しかし、クラッシュ力は握力の種類の中の一つに過ぎません。
握力測定結果が平均くらいなのに握る力が強いのは、ピンチ力やホールド力が強いからです。
「握力には3つの種類がある」
まずはこれを認識しておくことが大切です。
柔道に重要な握力の種類
握力の種類について説明してきました。
では柔道において重要な握力の種類は何なのか。
それはピンチ力、ホールド力です。
柔道着を持つ時に重要なのは、指の力で掴み、掴んだ手を離さないことです。
ハンドグリップなどでトレーニングしているけど、あまり柔道での効果が感じられないという人もいると思います。
それはクラッシュ力を鍛えるトレーニングをしているからです。
クラッシュ力が必要ないということではありませんが、柔道着を握る力を強化しようと思えば、やはりピンチ力、ホールド力を鍛える必要があるのです。
ピンチ力、ホールド力を鍛えるトレーニング
柔道で握る力を強化するには、ピンチ力、ホールド力が大切なことを説明してきました。
それでは、ピンチ力、ホールド力を鍛えるトレーニングを紹介していきたいと思います。
綱登り
まず、最初に紹介するのは綱登りです。
綱登りは柔道家にとって定番のトレーニングの一つだと思います。
綱登りは、自分の体重の負荷を手の握りの力で支えながら登っていきますので、ホールド力を鍛えることができます。
また、綱に柔道着の生地をかぶせたものもあり、これを使えばさらに効果的に柔道に特化した、ホールド力鍛えることができます。
その他にも、上腕や広背筋なども鍛えることができる柔道にとって最適のトレーニングです。
懸垂(鉄棒ぶら下がり)
これも先ほどの綱登りと同様、自分の体重の負荷を手の握りで支える必要があるので、ホールド力を鍛えることができます。
体重が軽い人は普通に懸垂できると思いますが、重い人はなかなか難しいと思います。
もし懸垂をするのが難しいという人でも、鉄棒にぶら下がるだけでも十分、ホールド力は鍛えるこができます。
指立て伏せ
指立て伏せとは、指を立てて腕立て伏せをするトレーニングです。
通常の腕立て伏せは掌を地面に付けて行いますが、指立て伏せは掌を地面に付けずに指を立てて行いますので、指を鍛えることができます。
ピンチ力は指の力が重要なので、指を鍛えることができる指立て伏せはとても効果的です。
しかし、最初から通常の腕立て伏せの姿勢でやってしまうと、負荷が大きく、指を痛めてしまう可能性があるので、慣れるまでは膝をついて行うなど、無理をせず、徐々に鍛えていくようにしましょう。
バーベルホールド
バーベルホールドとはバーベルを持った状態を維持するトレーニングです。
バーベルを持ち上げ、腕を下ろした姿勢で限界がくるまでバーベルを持ち続けます。
ホールド力は手のスタミナでもありますので、限界まで持ち続けることで、手のスタミナを鍛えることができます。
バーベルで説明しましたが、ダンベルなどで行っても良いですし、分厚い本を重ねて持てば、ピンチ力も同時に鍛えることができます。
パワーボール
パワーボールとは握力や手首などを鍛えることができるトレーニング器具です。
パワーボールは中にあるローターを回転させることで、遠心力がかかります。
その遠心力を手で抑えることによって鍛えるトレーニングです。
パワーボールにもいろんな種類があり、大きさ、重さ、最大回転数などの違いがあります。
大きくて、重くて、回転数が高いほど、負荷が大きくなるので、自分の筋力に合ったパーワーボールを選ぶようにしましょう。
回転数が分かるデジタルカウンター付きの物もあります。
肩揉み
最後に紹介するのは肩揉みです。
トレーニングじゃない。と思う人もいるかもしれません。
しかし、肩揉みをやったことがある人は分かると思いますが、長い時間やると結構きついです。
肩揉みして手が疲れたという経験がある人も多いのではないでしょうか。
肩揉みは手や指を使って肩を握る動作です。
この動作でピンチ力、ホールド力を鍛えることができます。
しかも肩揉みの場合、相手にも感謝してもらえます。
鍛えることができて、感謝もされる、まさに一石二鳥のトレーニングです。
まとめ
今回は柔道着を握る力の強化について説明してきました。
- 正しい握り方をすること
- 握力の種類を知ること
- ピンチ力、ホールド力を鍛えること
このポイントしっかりと押さえておきましょう。
柔道着を握る力が強くなれば、組手で良いところを持って時に簡単に切られなくなります。
そうなれば、かなり有利に柔道をすることができるようになります。
ぜひ実践してみて下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。