こんにちは!ぷくぷくです。
今回は寝技についての記事です。
寝技ってけっこう好き嫌い別れますよね。
私自身は、寝技を重視している高校、大学でやってきたこともあり、寝技はどちらかというと好きな方です。
しかし、寝技が嫌いな人、重視してない人からすると、寝技って面白くないし、負けなければいい、そんな感覚だと思います。
今回は、そんな寝技が嫌いな人、重視してない人に向けて、
- 寝技を強化すべき5つの理由
- 寝技を強化するための4つのステップ
これを解説していきます。
寝技を強化すべき5つの理由
立技に対してプレッシャーを与えることができる
寝技の強い選手と試合したことがある人なら分かると思いますが、寝技の強い選手の人と試合するのって嫌ですよね。
寝技の強い選手とやる場合、とにかく寝技をさせないことを意識すると思います。
そうなってくると、技に入るのをためらうようになってきます。
もし、中途半端に技に入ってつぶれてしまった場合、そこから寝技で攻められるからです。
寝技の強い選手というのはまさにそこを狙っているのです。
このように寝技が強くなることで、相手が技に入るのをためらうようになり、立技に対してプレッシャーを与えられるようになるのです。
立技の強い相手に対しても勝つことができる
自分より立技が強い相手と試合をする場合、勝つのって難しいですよね。
しかし、寝技ができた場合、自分より立技が強い相手に対しても勝てる可能性が増えるのです。
私も、自分より立技が強い相手に対して、寝技で勝ったという経験が何度かあります。
立技で分が悪ければ、寝技で勝負する。
そんな選択肢がもてるようになるのです。
立技に比べて上達が早い
立技は、一つの技を身につけようとした時、何年もかかる場合があります。
しかし、寝技の場合、正しいやり方で、何度も反復練習を重ねていけば、半年もあれば上達することができると思います。(あくまで今までいろんな人を見てきた経験からですが)
もちろん、簡単に上達できるわけではなく、相当な努力が必要になってきますが、立技に比べて早く上達することができます。
立技ほどセンスが必要ない
立技ってセンスがある人とない人で全然違いますよね。
センスがある人って、教えてもらったらすぐにできたりします。
しかし、センスがない人は、身に付けるのにかなりの時間がかかります。
私自身、全くセンスが無いので、とても苦労しました。
高校3年間、背負投を指導されてきましたが、結局最後まで身に付けることはできなかったです。
しかし、寝技の場合は立技ほどセンスは必要ありません。
これは、センスの無い私でも身に付けることができたので、自信をもって言えます。
寝技は努力次第で身に付けることができます。
立技に比べて安定している
立技は、相手との相性やその日の調子などによって、強さに波があります。
しかし、寝技の場合、この波が少なく安定しています。
もちろん、全く波がないというわけではありませんが、立技に比べれば、波は少ないです。
これは試合において重要です。
完璧なコンディションで試合に臨めれば良いのですが、毎回そうなるとは限りません。また相性の悪い相手と試合することだってあります。
そんな時、安定している寝技があるというのが、大きな武器になるのです。
寝技を上達させるための4つのステップ
続いて、寝技を上達させる4つのステップについて解説していきます。
寝技は、ただがむしゃらに練習をしていても上達はしません。
上達させるには4つのステップが必要になってきます。
ステップ1:極めるポイントを押さえた技の形を覚える
まず、最初にやるべきことは技の形を覚えることです。
そして、技の形を覚えていく時に重要なのが、ポイントをしっかりと押さえることです。
寝技には、必ずポイントというものが存在します。
それは、持つ位置であったり、相手の回し方、体重のかけ方など様々なポイントがあります。
そのポイントを一つでも飛ばしたり、おろそかにしてしまうと、極めが甘くなり、逃げられてしまいます。
まずは、しっかりとポイントを理解して、技の形を覚えることが重要です。
最初は相手に抵抗なしで受けてもらいましょう。
繰り返し練習することで、技を体に覚えさせていきます。
ステップ2:相手に3〜5割くらいの力で抵抗してもらう
技の形をしっかりと体で覚えることができたら、続いて、相手に3〜5割の力で抵抗してもらいましょう。
このステップで重要なのが、相手の抵抗に対応した動きを覚えることです。
抵抗が加わることで、ポイントを押さえることが難しくなります。
しかし、ポイントを飛ばしてしまうと逃げられます。
このように、抵抗がない時は普通にできていたけど、抵抗が加わることで逃げられてしまうようになった。そんなことが出てくるのです。
そこで必要となってくるのが、抵抗する相手をコントロールする力と、相手の抵抗に対応したポイントの変化です。
まず、相手をコントロールするのに重要なのは、慌てないということです。
抵抗が加わると、どうにかして極めようと、焦ってしまいがちですが、落ち着いて相手の動きに対応するようにしましょう。
そして、落ち着いて相手の動きに対応するためには、相手の抵抗に対する対処法を覚えることです。
この対処法を覚えることが、ポイントを変化させるということです。
相手の抵抗パターンというのは大体似たようなパターンが多いです。
なので、それに応じたポイントの極め方というのは、すでに誰かが考えてくれていることが多いです。
まずは、それを聞いたり、調べたりして覚えていきましょう。
また、自分で研究して考えることも大切です。
その研究で新しいポイントの発見ができるかもしれません。
そこが寝技の面白さなのです。
この3〜5割の力の抵抗に対応できるように、繰り返し練習していきましょう。
ステップ3:相手に8〜10割の力で抵抗してもらう
先ほどは3〜5割の力でしたが、続いては、8〜10割の力で抵抗してもらいましょう。
はっきり言ってやるべきことは先ほどと同じです。
ただ相手の抵抗が全力になってくるので、先ほどよりもさらに極めるのが難しくなると思います。
また、抵抗に応じて変化させたポイントについても、相手もそれに応じてさらに違った抵抗してくると思います。
これにさらに対応していく必要があります。
この相手の抵抗に対する対応パターンをいくつか作っておくことが大切です。
全力で抵抗してくる相手に対して技を極めるというのはとても体力がいります。
全力となることで、なかなか上手くいかないということも出てくると思います。
しかし、ここが踏ん張り時です。
精神的にも、体力的にもしんどいところですが、このステップをクリアすれば、技を身につけることができます。
一つでも得意技を作ることができれば、大きな収穫となります。
ステップ4:立技から寝技へ連携させる
最後のステップは、立技から寝技へ連携させることです。
先ほどまでのステップで覚えた寝技を、試合で使えるようにするためには、立技と連携させる必要があります。
試合では、寝技を何分も見てくれるわけではなく、進展がなければすぐに待てがかかってしまいます。
つまり、じっくり時間をかけて極める寝技は試合で使えないのです。
しかし、これは、慌てて寝技をしなければいけないという意味ではありませんので注意してください。
立技から寝技への連携の練習は、立技の状態からスタートし、技を掛けたり、相手の技をつぶしたりして、相手を寝姿勢にさせ、そこから素早く寝技に移行する練習です。
立技から寝技への連携で大事なのが、相手を寝姿勢にさせた後、相手が完全に防御する前に寝技に入ることです。
相手が完全に防御してしまうと、良いところを持てなかったりして、寝技を極めるまでに時間がかかってしまいます。
相手が寝姿勢に移行して完全に防御するまでの間がチャンスなのです。
この立技から寝技への連携を練習することで、素早く寝技へ移行することができるようになります。
そうすることで、試合で使える寝技になるのです。
まとめ:寝技を強化していこう
今回は寝技を強化すべき理由と強化するためのステップについて解説してきました。
寝技を覚えておけば、この先きっと役立つ場面が出てくるはずです。
寝技は、立技と比べて豪快さなどがありませんが、寝技で自分の得意技が決まった時の面白さは格別です。
寝技が嫌いな人、重視してない人もこの機会にぜひ寝技を強化してみて下さい。
最後になりましたが、寝技は一人で練習することができません。
受けてくれる相手への感謝の気持ちを忘れず、そして自分も相手と同じように受けてあげるようにしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。